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院長あいさつ

a南部町国民健康保険西伯病院 院長 木 村 修

 西伯病院は平成2310月創立60周年を迎え、1015日(土)に記念式典を、116日(日)に地域医療フォーラム「皆が安心して暮らせるための地域医療をめざして」を開催致させていただきました。

 当院は昭和2610月、国民健康保険法勝寺村ほか4ヵ村一部事務組合立病院として発足致しました。初代菅陞院長が就任され、木造13棟、内科、外科、産婦人科の3診療科、一般病床22床、職員16名の小さな病院として開設されました。その後、18年をかけて伝染病棟、結核病棟、精神科病棟が増設され186床の病院となりました。昭和46年からは第2代小松原孝介院長が就任され、精神科医療を中心とした地域医療を30年間の長きに渡り行っていただきました。この50年間は、ご存知のように戦後の厳しい時代から高度成長期へとめまぐるしく変化した時代であり、病院の運営、医療の現場には数多くのご苦労があったものと拝察申し上げます。平成13年からは第3代細田庸夫院長がご自分の病院を犠牲になされてご就任され、地域医療の推進、新病院の計画等にご努力いただきました。また、平成18年からは第4代田村矩章院長が就任され、医師、看護師が不足する中、「在宅・メンタル・IT」をキーワードとした、住民参加によるすばらしい新病院が完成し、現在の病院の繁栄にご努力いただきました。新病院は歴代の院長先生、職員、町民の方々のご努力によるものであり、充実した医療・療養環境を提供できる南部町の保健・医療・福祉の拠点であります。今日、地域住民の安心のシンボルとして地域医療の発展に寄与させて頂いております。

 現在、当院は11診療科、職員233名、一般科99床、精神科99床の計198床と、一般科と精神科を併設する病院であります。近年、精神疾患、認知症を伴う患者様、ならびに精神的な治療を必要とするがん患者様が急増しており、一般病院では治療の継続が難しい場合も見受けられます。当院は、そのような患者様にも幅広く対応できる数少ない病院の一つであります。また、少子高齢化が進む中、お子様の健やかな発育を支えるとともに、在宅医療を支える通所・訪問リハビリテーション、重度認知症デイケア、訪問診療、ショートステイなどもこれまでどおり充実してまいります。

 私は、平成23年7月より第5代院長をさせていただいておりますが、これまで、消化器がんの外科治療に邁進してまいりました。しかし、現実には、発見が遅く、どうしてもお助けできなかった方々も多く経験しております。がんによる死亡、がん治療による医療費が急増する現在、一人でもがんで亡くなる方を減らし、がん医療による莫大な医療費を削減することが今後の私の使命の一つと考えております。この思いを受けていただき、平成23年927日、南部町議会では「がん征圧宣言」を全員一致でご採択いただきました。また、本年1月からはアミノインデックスを用いた新しいがん検診を開始することができ、がん検診の普及・啓発を一層推進し、がんを早期発見、早期治療することにより、がんで亡くなる方の無い町づくりを目指して努力して参りたいと考えております。

 また、急性期医療、療養、介護、在宅医療といった地域医療のとりくみを今後とも包括的に連携し、当院の基本理念であります「地域住民への安心の提供」を実現できるよう、職員一同、全力で取り組んで行く所存でございます。

 さらに、病病連携、病診連携に関しましては、鳥取大学医学部附属病院と電子カルテの相互参照システム「おしどりネット」が構築されており、当院で対応困難な症例の紹介、大学病院からの紹介等を行っていただいております。また、近隣の病院、診療所からの相互のご紹介もいたただいており、今後もこれらの連携を強化してまいりたいと考えております。

 南部町は、自然に恵まれ、古事記にも大国主命が再生し、有史初の医療が記録された由緒ある地域であります。西伯病院職員一同、地域の皆様への安心の提供と西伯病院のさらなる発展に渾身の努力をつくすことをお誓いいたします。

 最後になりましたが、南部町の更なる発展と皆様のご健勝、ご繁栄を心からお祈り申し上げますとともに、今後とも、当院への一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

南部町国民健康保険西伯病院 院長 木村 修